僕のシコウ

僕のただの“嗜好”であり、同時に“至高”の“私考”。この“思考”は今はまだ“試行”中であるが、僕の“志向”に繋がっている。

唯一のソンザイ

自分は何のために生まれてきたのか。

誰しもが意識したことがある一番大きな問いではないだろうか。

自分の存在意義を持っていれば生きていくのが楽になると直感的に思う。

本当はそんなものなんてないのかもしれないが、生きている意味なら後付けでも素晴らしい。こじつけでもなんでもいい。

 

なぜ生まれてきたか。
それは、言ってしまえば両親の自己満足だ。
その時点で、生まれる/生まれないの選択肢は僕に与えられていない。
確率論的に両方の可能性があったであろうが、少なくとも思考して決めてはいない。

 

生まれて物心が付くと、この問いに悩まされた。
この問いから逃げるという答えを選ぶ人もいるが、僕はその道を選ばなかった。
どうせこれからの人生のどこかで考えないといけないのだから。
目の前に出された課題には、仮の答えぐらい書いておきたい。

 

僕は、自分を表す固有の物として名前を選んだ。
たぶん、一生ついて回ってくるから、仲良くしておいたほうが利口だ。

 

そして、僕は母親に名前の由来を聞いた。
『私たちにとって唯一の宝物』
あまり気に食わなかった。
姉は宝物ではないのか。
そもそも、宝物として扱われてる気もしなかった。

 

そこで、自分で考えた。いや、こじつけたんだ。
親からもらった名前が、本当の意味で自分の名前になった瞬間だった。

『関わった人全員に対して、特別で唯一の存在になれますように』

薬になれないなら毒でもいい。
人に影響を与えられる人になりたい。
周りに影響を出せるなら、僕はこの世に存在していることになるから。