人見知りのオサナサ
「この子、人見知りなのよ。ごめんなさいね。」
お客さんが来たときに、母親の後ろに隠れる子供の姿が目に浮かぶ。
人見知りとは本来、子供が知らない人を見て恥ずかしがったり嫌がったりすることであり、大人に対して使われるようになったのはごく最近のようだ。
人見知りという言葉に嫌味を込めて、その典型的な幼さを揶揄していたのに、
いつからかその嫌味にしすら気づけないほどに幼くなってしまったのだろう。
字面を見れば「人を見るだけで知る」ということになる。
人を見た目で判断することの方が噛み合わせが良さそうだ。
本当に人を見るだけで知ることができるようになってしまったら、
話してみようとも思わなくなってしまう。
それはそれでつまらないね。
何にせよ、人見知りは良くないみたい。