哲学カフェ「何があれば/無ければ『自由』になるのか?」
Ante-tableの13th tableに参加してきました!
先月に初参加してから二度目の訪問です。
今回の参加者は司会を含めて9人で、哲学カフェ自体が初めての人も3人いらっしゃいました。
哲学カフェとしては珍しく1つも絶対的なルールを設けていないことがAnte-tableの特徴です。
偉い人の言葉を使うのも、人の話を遮るのもオッケーと明言されたので、僕もあえてやってみました。新鮮な感覚…。病みつきになってはいけないぞと自分に言い聞かせました。
今回のテーマは「何があれば/無ければ『自由』になるのか?」でした。
・選択権の有ることが自由なのか
・我慢か忍耐かは誰がどうやって決めるのか
・自由だと幸せなのか
・不自由だと不幸せなのか
などが主な話題になりました。
何かを選ぶということは、常に何かを選ばないこと。
選ばなかった選択肢のメリットを享受できないことを我慢や不自由と呼ぶのは間違っていると思います。
そのマイナスよりも大きいプラスを得られると思って、より良い選択肢を選んでいるはずだから。
自由すぎると自分から不自由を求める。
エーリッヒ・フロムが自由からの逃走で述べていることでもありますが、自由は孤立することであって、人間は孤立することの絶望的な恐怖から逃れるために自由から逃れることを選択することが多い。
孤独感の他に、僕は責任の重圧も関係していると思っています。
すべてに選択権を持っている状況では、何かを選んだ自分にすべての責任が付いてきてしまいます。
その重圧に耐えられる人間はそういないでしょう。
こう考えると、自由=幸せとはなかなか言えない気がします。
意識的か無意識的かは置いておいて、自由になりすぎないように自分で自分に課す不自由のことを、今回の会ではいつの間にか「理想的な不自由」と呼んでいました。面白い言葉ですね。
理想的な不自由の存在をみんなが認められる世界になるといいな。
今回お邪魔したのは、九段下駅から徒歩10分弱のギャラリー册(さく)さん。
ガラス張りで光を多く取り入れた店内は、至る所にお皿や瓶が飾ってある素敵空間でした。
月の満ち欠けでメニューが変わるオーガニックムーンティーを注文。
満月のお茶は、レモンパーム・ラズベリーリーフ・マリーゴールド・ひまわり・ヤグルマハッカなどが入っていました。
ココロとカラダに調和をもたらす効果があるそうです。