でをがに、よをねに。
なんだその呪文と思うかもしれない。
強いて言えば、これは人間関係をうまく回すための潤滑油を生み出す呪文だ。
「○○でいい」は、気にしないで使うと上から目線になる。
「60パーセントの出来でいいから、早く出して」譲歩している表現であるから、すべてにとは言えないのだが、同等の関係や相手が目上の場合にはかなり慎重に使うべきだ。
例えば、
ホワイトデー、GODIVAでいいよ。
ホワイトデー、GODIVAがいいな。
では、全く印象が違う。
上の例文では、もうひとつ上から目線に思われる用法が入っている。
それが承認を表す「よ」だ。
お願いや提案を承認する側は、必然的に少し上の立場になる。
ここで、いいね→いいよに変える。
この前興味があるって言ってた、あの映画見に行こうよ。
に対しての返答として、
いいよ と いいね
どちらを選ぶか。そこが分かれ道だ。