価値観をファッションとして楽しむ
近年の多様性を重んじる風潮は、優しさという暴力だとも感じる。
自由度が高すぎるがために、自分の価値観をすべて細かく取捨選択していかなくてはならない。
それが楽しいと感じる者もいれば、億劫だという者もいるだろう。
それはまさにファッションが好きかどうかみたいなものだ。
全員が同じ制服を着ていればよかった高校生時代が懐かしい。
急に私服制になったかのように、自分で価値観を選び武装することを強いられる。
そして、センスがいいだの、ありきたりだの、似合ってないだの言われるわけだ。
その服をどこで買うのか。そのファッションセンスが問われる。