僕のシコウ

僕のただの“嗜好”であり、同時に“至高”の“私考”。この“思考”は今はまだ“試行”中であるが、僕の“志向”に繋がっている。

都知事選のカンソウ

都知事選の決着がついた。
思ったことをダラダラ書いていたら、こんな量に。

 

まず、僕は舛添さんが辞めること自体に賛成ではなかった。
政治とカネの問題などと言われているが、
東京の知事というVIP席に座る人が贅沢をしていない方が心配になる。
都知事になれるような人が本格的に金稼ぎをしようとしたら、
都知事の給料なんて目じゃないに決まっている。
給料が安いからなんてしょうもない理由で、有能な人が候補として出てくれなくなったらどうするのか。
有能な都知事がもたらす効果は、都知事が無駄遣いしている金額とオーダーが違うのは明らかだ。

都知事にはコスパではなく、パフォーマンスをがむしゃらに求めるべきだと思う。

今回当選した小池さんも、給料の減額を掲げている。
ウルグアイのムヒカ元大統領を意識しているのか知らないが、
安月給以上の仕事を願うばかりだ。

 

法的に問題がなければ不適切であっても良いのか。
倫理的にはどうなのか。
いままで以上に人間性が問われる都知事選だったと思う。

 

その中で、スキャンダル問題が明るみに出てしまった鳥越さんには当然のように票が集まらなかった。
それがなくても、外でガヤガヤ言っていただけのジャーナリスト出身ではやはり政策の具体性に欠けていたし、
野党統一で推せるような主張が尖っていない候補だったので、
当選は難しかった気がする。

 

増田さんは、キャリアが申し分ない上に、自民公明推薦なので勝ってもおかしくなかったが、やはり知名度が足りなかった。
応援弁士が続々と名前を間違える様は、名が売れていないことを如実に表していた。
政策の内容も、個人的には小池さんより好きだったから残念だ。
石原さんの応援演説がだいぶ邪魔になっていたと思う。
厚化粧発言は小池さんの追い風になっだだろう。

 

小池さんは、キャリアと知名度から人間性にも定評があったが、最大の勝因は、決意の早さにあったと思う。

推薦をもらう候補後出しジャンケンでは、なかなか具体性の高い政策を練りきれない。

小池さんは、それを尻目に早々と準備していたのだろう。

 

やはり心配なのは、任期問題だ。
小池さんの任期は東京五輪開会中に任期満了を迎える。
3年半と区切って混乱を避けるという知恵があると本人が言っていたが、
任期途中で自ら辞任した知事が出直し選挙で再選された場合、その任期は選挙がなかったのと同じままになるので、
出直し選挙は任期をリセットするためには使えない。
そう考えると、やはり続投で小池さんになる可能性が高まる。
つまり、今回は8年間の長期都政を決める選挙であったといっても過言ではない。
そう都民が感じてか、単純に天気のおかげか、
今回の都知事選の投票率は59.10%で、平成に入ってから2番目に高く、
今回の都知事選への関心の高さが十分に表れた思う。

 

今回の都知事選で、選挙戦の期間が17日間では短すぎると感じた。
東京五輪は東京だけのものではない上に、18,19歳も新たに有権者になったことも考えると、
候補が政策を普段以上に練り上げ、都民全員がきちんと精査できる土台作りをする必要があったと思う。
小池さんも、親学についてより深く攻められるべきだった。

 

例えばあと二週間期間が長ければ、増田さんが勝っていた可能性も高いのではないかと思う。

 

兎にも角にも、掲げた政策をもう一度見直して、きちんと進めてほしい。