僕のシコウ

僕のただの“嗜好”であり、同時に“至高”の“私考”。この“思考”は今はまだ“試行”中であるが、僕の“志向”に繋がっている。

モアナに苦言

アナと雪の女王』『ズートピア』に続くディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』を早速みてきました。


〜あらすじ〜
“全能の女神テフィティのハートが半神マウイによって奪われたことにより、やがて島の平和は脅かされるようになる。どこかともなく闇が訪れ、果物は果物は腐り、魚は獲れなくなり、生活は危機的状況にあった。
そんな中、生まれつき海を愛し海に愛される少女モアナは、祖母のタラからテフィティのハートを託され、マウイを探すように言われる。
旅の途中、彼女はマウイを見つけ一緒に旅をすることに。しかし二人は旅路で大きくて危険な生き物や不思議な出来事に次々と見舞われていく。”

 

〜映画の基本情報〜
『アラジン』『リトル・マーメイド』を生んできたロン・クレメンツ、ジョン・マスカーの名コンビが共同監督・脚本を務め、『ライオン・キング』『ターザン』に楽曲を提供したマーク・マンシーナが作曲を担当。力の入れようは今までのヒット作に引けを取らない。


アカデミー賞歌唱部門にもノミネートされた主題歌『How Far I’ll Go』は、島の外に出たことのないモアナがまだ見ぬ世界への憧れを歌った曲で、リトル・マーメイドの劇中歌『Part of Your World』を彷彿とさせる。


モアナのモデルはジブリ作品のキャラクターであると監督が認めていて、周りに流されず自分の考えで行動していく点と、自然との距離感や関係性を模倣しているらしい。つまり、日本の映画市場がターゲットにされている!

 

〜モアナって流行る?〜
たぶん爆発的大ヒットはしないです。
最近流行った『アナと雪の女王』『ズートピア』はメッセージ性が強いが、それに比べてモアナはだいぶゆるい。
“人間誰しもが計り知れない可能性を持っているが、勇気を出して一歩踏み出しても大きな壁にぶち当たったときには葛藤したり自信を失ったりする。傷つき悩み迷った時にも、自分の心の声に従って生きよう。”
これではありきたりなメッセージで真新しさがないと思う。
ミュージカル調はディズニーのお家芸だが、主題歌が繰り返し歌詞を変えて歌われるのは珍しい。正直な話、主題歌以外の曲はパッとしない。
ゆるやかな南国の雰囲気を出すためか、ディズニーらしい軽快な展開ではなかった。女神テフィティの描写は『インサイド・ヘッド』の同時上映『南の島のラブソング』から着想を得たのかもしれない。引き伸ばして作られたのかも。

キャラクターデザインもあまり魅力的じゃない。ストーリーの兼ね合いで、サブキャラがほぼ敵であるのも影響しているだろう。
ペット枠のヘイヘイは、『ファインディング・ドリー』のベッキーとキャラが丸かぶりしているし、ブタのプアを売り出すべきだったような…。


とはいうものの、今回もCG技術はさらに進化していました。
綺麗な海と髪の質感はさらに磨きがかかっていました!

 

〜おまけ〜

ディズニー映画の原題邦題問題でいえば、今回はまだマシ。
Frozen←→アナと雪の女王
Ratatouille←→レミーのおいしいレストラン 
Up←→カールじいさんの空飛ぶ家 
Brave←→メリダとおそろしの森
Moana←→モアナと伝説の海 
「モアナ」はハワイ語で海という意味で、原題はヒロインの名前でもあり、物語の舞台、地域を一単語で表していてオシャンティーですね。

 

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