ワタリウム美術館のセッチオンガクテン
外苑前のワタリウム美術館で開催中の「坂本龍一 設置音楽展 async -」に行ってきました!
坂本龍一は、日本有数の世界を股にかけるミュージシャン兼音楽プロデューサー。クラシック音楽を根幹に置きながらも民俗音楽や現代音楽の色も取り入れた幅広い音楽性が特徴的です。
「戦場のメリークリスマス」で英国アカデミー賞、「ラストエンペラー」でアカデミーオリジナル音楽作曲賞やグラミー賞を受賞したことがよく知られてる気がするー。
近年では「レヴェナント: 蘇えりし者」の音楽制作を手がけたらしい。知らなかった。
音楽活動に留まらず政治思想に基づく社会活動にも積極的で、著作権法改定、電気用品安全法、原発、集団自衛権への反対や、森林保全、被災地支援、選択的夫婦別姓制度導入への賛同を行っていることでも有名ですね。その傾向は新宿高校時代からだそう。
今回の企画展は、『アウト・オブ・ノイズ』以来8年ぶりとなるアルバム『async』を存分に楽しめる "設置音楽展"になっています。
このニューアルバムは本人も大のお気に入りで「あまりに好きすぎて、 誰にも聴かせたくない」という思いから、リリース以前の試聴やサンプル盤の配布が一切行われていませんでした。ちょっとヤバいでしょ。
ワタリウム美術館では、坂本龍一が最も信頼するムジークエレクトロニクガイサイン製スピーカーを用いて5.1ch サラウンドを再生するインスタレーション空間を、メイン会場二階に設置しています。
上映している動画作品は50分以上あるけど、ゼンッゼン飽きずに聴いてられました。
底の薄いクツでいけば、会場の床が揺れるのを感じ取れます。ぶおーーん。
久々に質の高い音に包まれた…。
参考資料の中に暗黒通信団の素数表150000個あんじゃんかよw
アルバム名である『async』、そもそも読める?
発音記号で表記するとeɪsíŋk、カタカナ表記だとエイシンク。
これは「Asynchronous=非同期」を表すIT用語らしいよ。
非同期的に分解されて再生成する。そう考えると高谷史郎の手がけた映像の意味もわかってくる…気がする。
B1Fでは、なんと旧作のアナログ盤の試聴ができます。
アナログ盤を再生するのが初めてでも、ちゃんと使い方の説明があるので安心。
基本的には11:00〜19:00。そんな早くいけないよって人も、水曜日は21:00まで開館時間が延長されているので、19:30に着ければ十分楽しめますよ。
入場料は1,000円(学生500円)で、会期中何回でも入場できるチケットが1500円。5月28日までです。
なんかツイッターが乗っ取られてて笑った。